ぐるっとパスを持って歩こう。

ぐるっとパスを持っての美術館・博物館めぐり。その他パスを使わないで巡った展示の感想記。

縦写真が撮ってみたくなる熊谷聖司写真展「EACH LITTLE THING」。

普段、私はほとんど縦位置の写真は撮りません。
スマホでもたいがい横で撮ります。
見た目に近い状況が心地良いのかもしれません。

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しかし、熊谷さんのこの展示はすべてが縦位置。
撮る人の主張というか、どこを注目しているのかが
より明確になっているように思います。

横幅が無い分、取捨選択を迫られますし
限られた余白をどう使うのか、使わないのか
その中での最適な距離感とか
すごく頭を使うだろうな、というのが見ての印象でした。

情緒的ではなく計算された世界。

もちろん、熊谷さん自身はそういうことは考えていないのかもしれませんし
私が横位置の写真を多く撮っているから
勝手にそう感じたのかもしれません。

EACH LITTLE THINGは10種の写真集がこれまで発表されています。
ちょっと変わっているのは写真集の制作には
ほとんど熊谷さんが関わっていないということ。

セレクトと編集はデザイナーの高橋健介さんという方が
行なっているそうです。
元々、写真集を作るとなると何を削っていくかということが
最大の難関になると思いますが
それを他の人に委ねるということがもたらすものはなんだろう。

ご自身は写真に専念できるということかな。
でも、撮るという行為については元から全力だろうし
相当な信頼がないとセレクトをお願いするということはできないですよね。

以前、通っていた写真塾で
自分の10枚ほどの写真を他の塾生が組んでみる、
というワークがありました。

すごく難しかったのを覚えていますが(託された写真がね!)
新鮮でした。

自分の気づかないものを気づかせてもらえたり
自分の思い入れとは関係のない並び。
組んでいくという行為に必要なものと必要のないものが
他人が入ることで明確になるのかも。

そういう意味では計算された縦写真と
編集の専門の人が計算して組むのとは相性がいいのかな。

なんてことを考えて、
いつも見ている世界を縦にしてみたら
私はどう撮るだろうと、
帰り道に写真を全部縦で撮ってみました 笑。

今週、どこかのタイミングからインスタにあがるのは
縦写真ばかりになるかもしれません。

縦写真が多い人も多くない人も
見た後には
きっと縦で撮ってみたくなるのではないでしょうか。


POETIC SCAPE

期間:2018年5月16日(水)~ 6月10日(日)
営業時間:木~土 13:00-19:00 日 13:00~18:00 水 16:00~22:00
休廊:月・火・祝

 

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