ぐるっとパスを持って歩こう。

ぐるっとパスを持っての美術館・博物館めぐり。その他パスを使わないで巡った展示の感想記。

撮ることによって救われることがあると思った須藤絢乃「幻影」(都市写真展)。

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「キャノン写真新世紀2014年グランプリ」を取った
須藤絢乃さんの「幻影 -Gespenster-」が
21_21 DESIGN SIGHTで開催の都市写真展に展示されると聞いて
絶対に見に行かなければと思っていました。

この作品は実在する行方不明の女の子たちを
モチーフにしたセルフポートレイトです。

初めて見た時はすごい衝撃でした。

私も写真を撮る人として、
そしてセルフポートレイトを撮ってきた身として
まずその発想が、そしてそれを撮るまで、撮ることが。

すべての行程を想像すると
えも言われぬ気持ちになってきます。

以前ご本人が、この作品を「不謹慎」だと
言われたことがあるというのを
見たことがあったのですが
私はそういうことが言えるのは、
行方不明の女の子たちだけで
第三者が言うことではないと思っています。

何処かで何かが違えば、そこに張り出されていたのは
自分だったかもしれないということはあり得るわけで
もし自分がそういう立場になってそういうことをされたら嫌だ、
というのならわからないでもないですが。

今回、大きな一枚一枚を前にして、
若干、過呼吸を起こしそうになりました。

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もしかしたら明日、この存在を消したいと思うほどの出来事が
私に起こるかもしれません。起こらないとは言い切れない。
そんな息苦しさからだったのかもしれません。

「たずね人」になって以降、
その人の姿が更新されることはきっとありません。

ずっとそのままの姿で残ること、残したこと、
それは女の子たちにとっても
須藤さんにとっても
救いになっていったような気がしてなりません。

決して「生きていることが素晴らしい」とか
「生きていればいいことがある」とか言うつもりはなく、
姿を消したというその行為が、
その時の彼女たちにとっての
「最適解」であったのだと信じたい。

撮ることで撮られることで必要とし必要とされた事実がそこにあったと。

この作品の詳細なステートメントは今も
写真新世紀のサイトに掲載されているので
興味のある方は読んで見てください。

global.canon

 

須藤絢乃さんの他にも都市をテーマとして
無機質なのにそこに息づくものや
衝動的なものを内包しているように見える人々の姿など
一味違った写真家さんたちの作品を味わえると思います。


21_21 DESIGN SIGHT

期間:  2018年2月23日(金)~6月10日(日)
開館時間:10:00 - 19:00(入館時間は18:30まで)
休館日: 火曜日、年末年始、展示替え期間
入園料: 一般 1,000円
交通:  都営大江戸線「六本木」駅、東京メトロ日比谷線「六本木」駅
     千代田線「乃木坂」駅より徒歩5分

www.2121designsight.jp